花月が終わって
こんな風に、一度に何人もの人の動きとか気持に目や耳を研ぎ澄まして自分が動いていくことを集中的に学べる場って今までなかった。
本当は日常がこうでなきゃいけないんだろうけど、
こういう場に身を置かれないと、メイはできない自分を自覚した。
~面白い、花月って
誰とも話さないのに、
参加されているみんなといろんな話をしているような気がした。
◇◆◆
「ただ、花月ばかりやって上手になった人が、即、茶事がよくなるということではないですね」
内弟子先生の言葉にメイはきょとんとした。
同時に、この間お寺で手に取った大灯国師という偉い昔のお坊さんの遺言を思い出す。。。
弟子に伝えたものだ。
「死んだら葬式はいらん」と言って、
「どんなに一生懸命、立派なお寺で、戒律を守って、ずっと寝ないで座禅してようが、そればかりやってよしとする者は、私の末裔を名乗ることは許さん!
しかし、ぼろぼろのあばら屋で一人、野菜の根っこを煮て食している者でも、自己の探究心を忘れないものは、常に私と共にいる者だ」
そういうことだろうか。
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