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花月の巻2

花月は無言ですすめられていく稽古の式法

でも、もちろん、前の稽古場では、

式法が難しすぎて、

(だってここは何目で、このときは斜めだのなんだの、いろいろうるさい)

先生が「ほら、右でしょ」「左でしょ」

「わかりません」「どうするんですか?」

なんて話しながら進めていくものだった。

それが、この稽古場では、内弟子の先生も私たちと一緒に席に入って、

一緒に式法を行う・・・

先生が一緒に稽古人の中に入る

それだけでビックリだが、

みんな、こんなに難しい式法をだいたい頭に入れてるみたいで

誰も何も言われなくても、すんすんと進めていくのだ。

そう、わからずに周りを見て、

(これでいいの?)

(ここ?)

と、ウロウロしてるのはメイだけ。

「粛々」とすすんでいくのだ。

この空気と緊張感をメイは思い切り吸い込んだ。

(つづく)

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