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茶杓は打つんじゃない?

メイは京都の稽古場に来て、

発見ばっかりだ。

~というか、今まで習ってきたものが全部覆されるような・・・

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

コツン!

(あっ)

茶杓を茶碗に打つ時、ちょっと強く打ち過ぎた、と思った時だった。

静岡の先生だったら、こう言う。

「メイさん、強く打ち過ぎ、もっと静かに、茶碗割れちゃうでしょ」

そう言われると、思ってメイは委縮していた。

・・・でも、今日の内弟子先生は、違った。

「打つのではなく、茶を落とすのですよ」

「え・・・」

そのとき、メイの目から鱗(うろこ)ならぬ茶がぽろぽろと落ちた。

お茶になれ、と先生は言われた。

自分が茶になり、茶杓に乗っかっていたのに、そこから落とされた気持ちだ。

(これなのか!)

衝撃的だった。

表面的には、強く打つことを注意された、

2人の先生はまったく同じことをメイに伝えようとしているのに、

「茶を落とす」と言われたのは、

すごくびっくりした。

そうなんだ、ここで茶杓をコンコンと打つのではなくって、

茶を落とすという所作なんだ。

すごく当り前のことがわかってなかった。

それに自分が茶になるって、すごい。

そう思うと、余計な力はいらなくて、

ふっと急に加速がつけば、びっくりして茶の粉は落ちるだろう。

強く打たなくたっていいんだ。

同じ所作なのに、メイはこれから打つのではなく、茶を落とすだろう。

どきどきした。

うれしかった。

なぜ、こんなことがそんなにうれしいのかわからないけど。。

そんなことがたくさんあった。

(つづく)

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利休にたずねよ』を読んで感想文的、私も小説的に書こうと、書いたブログも今一章1話で止まってます。。。が、がんばります。またぜひご覧ください。

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