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圭君が出ていく?(2)茶道内弟子修業日記90

「この間、結構チョコもらったし。

学校でもてるんだぜ」

圭君がいたずらっぽく笑って言った。

バレンタインのチョコのことみたいだ。

みんなが、自分に対して、

違うものをみるような目の”メッセージ”を自分で読み取り、

学校を避けてたのに、

彼は、あの日からただ黙って学校に毎日通う、

それからはじめた。

すると、周りも彼に近づき始めた・・・

ってことかな・・・

なんとなくメイには周りの子たちの表情が見える気がした。

「うん、そう言われてみれば、なかなかかっこいいもんね」

彼に対するよくない噂とか、前の学校でどうだったとか、

そういうことじゃなく、彼自身を周りがちゃんと見始めたってことだよね。

メイは、そんな風に周りに彼が認められたことが内心、すごくうれしかったけど、

わざと圭君をからかうように言った。

――お寺でも、日課の土間掃除を欠かさない。

  夜中に寺の塀を超え、

  抜け出したりする必要もなくなった・・・みたいだ。

そういう意味じゃないんだけど―

と、照れくさそうに舌打ちする圭君。

「ほら、お客さん!」

日曜日、拝観のお客さんは多い。

メイは笑いながら注意した。

「御抹茶を4人分、お願いします」

「はい」

拝観の受付をして、

(4名ね!)と、水屋の圭君に指で合図した。

大人たちが、圭君の気持ちを汲んでくれるといい・・・

メイは、自分は何もできないのがはがゆかった。

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