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露堂々・・・茶道内弟子修業日記86

「露堂々?」

「うん、自分が、どう見られたいのか、じゃなくて、

どうあるのか、ってこと」

かっこよく見せようとしたって、

バレバレなんだって、

お父さんに言われたらしい。

――他の誰かに、ってことじゃなく

まず、自分にバレバレだろって。

「学校も、行くよ、毎日、寺の掃除も・・・

言われたからじゃなくて、止めたらくやしいからね」

周りにどんな目で見られようと、誰かのせいにして逃げてたら、

そういう目でしか周りを見れない自分に負ける気がして

“悔しい”

すごく澄んだ明るい声で「くやしい」と言った。

ガラス越しで顔は見えないけど、きっと笑顔だと思う。

「マジ、ホント、行きたいし」

圭君は、他の人によく見られたいからじゃない、

「さぼらないと、自分がすげ~気持ちいいんだ」

そう言った。

さぼって自由にしてたときより、型にはめられたお寺ライフの中に入ってから、圭君は自由を感受したみたいだ。

それって、なんだかお茶の点前みたい。

型があると、最初、自分が押し殺されてしまうように感じるんだけど、本当はそこにはまってみると、

簡単なこともできない自分がいたり、普段見たこともない自分が出てきたりして、深い部分の自分が思い切り顔出してくるのだ。

その隠れてた(いや、今まで目もくれなかったというべきかも)自分と向き合うのって面白いんだ。

圭君の言ってること、すごくわかった。

「・・・もう心配ないね」

「ふっ」圭君が吹き出し笑った声がした。

「メイさんより先にここにいるんだぜ。

こっちの方が見てて心配だよ」

(た、確かに・・・)

人を、「だめじゃないか」と否定的にしか見ていなかったメイでは、誰かを心配しているより、まず自分を見よ!ということだ。

じゃ、っと圭君はお寺に向かった。

(ようだ)

メイは圭君の足音が去ってから、戸を開け、圭君の差し入れが入った袋を手に取った。

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