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茶道内弟子修業日記74

正月の挨拶回りの巻

「さあ、挨拶回りだ」

和尚様はそう言うと、衣をまとって御出掛になられた。

ここは大本山、山内(さんない)にはいくつもの塔頭と呼ばれるお寺がある。

そこを一つ一つ挨拶に回るらしい・・・

(ん? ということは・・・

そう、ここにも皆さんがいらっしゃるということだ

「あっはっはっ」

大きな笑い声だ。

「桃仙(庵)の和尚がいらしたね」

奥様が言った。

この声でわかるんだ~

すると、先輩の京子さんが、メイの手をつかみ、

「早く!」とうながした。

(何?)

メイはわけもわからず、水屋へ引っ張られるようについていく。

「ほら、お茶の準備!」

そっ、そうか、和尚様方にお茶出すのね。

「ぼーっと座ってないで、言われる前に、それくらい気づきなさい!」

「スミマセン」

ああ・・・元旦の朝から、京子先輩の厳しい御言葉・・・

今年もやっぱり、京子先輩に叱られ続ける予感・・・

「あっはっはっ」

声の持ち主は、座敷に坐ったようだ。

「今日は和尚様方は全部回られはるんで忙しいから、御菓子出したら、続けてすぐにお茶出して」

京子さんは、そう言って、菓子を運んで席に入った。

続けて、メイは即座にお茶を点て、席に運ぶ。

メイは和尚様にお茶を出して、深々と挨拶をする。

(新年最初のお茶出しは成功だ

そう思ってまだ席にいた京子さんの顔を見たら・・・

(え・・・

仁王様みたな形相である。

(なんてことしてくれたの

そう言いたそうな目に睨まれ、固まる・・・・

またメイは何かしちゃったのだろうか

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